慢性の肩こりや腰痛に湿布薬を使ってはいけない理由

湿布薬が患部の修復を遅らせる

「肩が凝ったので、湿布したら楽になりました。」

よく聞くことですが、「湿布薬の日常使い」には注意が必要です。
理由は、かえって「症状の慢性化を招く」からです。

湿布薬はCMもしているし、日本では手軽に薬局で買うことができます。
そのため、気軽に使いやすく感じる方が多いのでしょう。

「薬効成分で血行を促進する、身体に良いもの」と大きな勘違いされている方もいらっしゃるくらいです。

 

湿布薬は、あくまで痛み止めです。
湿布薬による組織の修復は起こりません。
長期的に使えば、慢性的な血行不良を起こすことになります。

 

湿布薬に限らず、あらゆる薬(当然、漢方薬も含む)には100%副作用があります。

体感がなくとも、100%です。
「薬とはそういうものである」という大前提としての理解が必要です。

中には、「風邪をひきそうな気がしたから、事前に風邪薬を飲みました」という方もいるのですが、意味がないどころか、害でしかありません。
「薬は身体に良いもの」という誤った認識をされている方が多いので、いつもビックリします。

 

ちなみに、世界人口1.6%ほどの日本人が、世界で使われている40%以上の薬を使用しているというデータがあるそうです。

日本人は医原病の認識が薄過ぎることがここから理解できます。
まさか胃薬で胃が痛い、頭痛薬で頭痛がするなどとは思ってもいないことでしょう…

 

 

運動後の筋肉痛に湿布薬を張る方もいますが、筋肉の質を悪くするだけです。

「筋肉痛如き」で、湿布薬を使うのは今日から止めましょう。

海外では湿布薬が消化器系に負担を掛ける、長期使用により高血圧になる理由から、簡単には処方されないのが現状です。

身体中になんの躊躇もなくペタペタと湿布を貼っているのは、世界的にみて「薬大好き日本人」くらいでしょう。

 

知らないだけで、「劇薬」です。

今では誰でも簡単に手に入るロキソニンも、もともとは劇薬棚に置かれていた薬品です。
https://www.mhlw.go.jp/content/11120000/000671524.pdf【2頁4参照】

癌患者さんの緩和医療でも、ロキソニンの処方は肝機能障害の視点から比較的後半かと思われます。
少なくとも私の父の癌緩和ケアではそのような指導がありました。
背中の痛みに対して、「今の段階からロキソニンを使っていたら先に肝臓がやられます」と。

 

あらゆる湿布薬(その他、類似の塗り薬なども含む)には、消炎鎮痛剤が含まれております。
もちろんロキソニンのような強いものばかりではなく、身体の負担になりにくい成分のものもあります。
それでも、消炎鎮痛剤の長期使用は身体にとって「百害あって一利なし」と断言できます。
少なくとも、「毎日気軽に使うようなモノではない」ということです。

 

睡眠時に湿布を貼るのも考えものです。
睡眠時は体内の解毒作用が高まりますし、修復作業がはかどる時間なのですから、わざわざ寝る時に「毒」を貼る意味があるのかと。
100歩譲って、急性期の炎症期で眠れない時は使うのもアリでしょう。
それよりも氷嚢や氷枕を用意して患部をアイシングしながら眠るのがベストです。
私は膝が腫れた急性期の際は、氷枕を2つ使い、膝裏と膝の上に置いて眠りました。
首を寝違えた際にも、氷枕を作りアイシングを行っております。
湿布薬は、激痛時の一時使いはストレスを凌ぐために必要な場合もありますが、「肩凝った」程度のいわゆる疲労に使うものではありません。

 

湿布薬を日常化しないこと。

まずはそのことだけは、押さえておきましょう。

 

【まとめ】

湿布薬は、組織の修復を遅らせるだけ。「百害あって一利なし」と、心得よ。

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