急性腰痛(ぎっくり腰)対応も、万全です。
朝一番でのギックリ腰患者さんの来院が増えております。
ギックリ腰のほどんどは、午前中に起こります。
急性腰痛の方に共通している点が、下部腰椎から骨盤の関節にかけて、不安定性が見られることです。
本来はあまり大きく動くことのない骨盤の関節(仙腸関節:せんちょうかんせつ)が動き過ぎて、寝起き時に痛めてしまうケースがほとんどです。
触診すると、骨盤の仙腸関節に、「ぶにゅっ」とした「むくみ」を触知できます。
私は「関節内のむくみ」と表現しておりますが、触診してその傾向が出てくると急性腰痛が起こりやすくなります。
つまり、肩こりで来院された方でも、骨盤に「ぶにゅっ」とした感触が見つかれば、痛める前に事前対応ができるということです。
万が一ギックリ腰になってしまってからでも、「骨盤を固定する施術」を行うことで、飛び跳ねるくらいまでには数分で持っていけます(8割型)。
もちろん炎症によるものですから、痛みは残ります。
しかし、担がれるようにして来院された方が、ひとりで歩いて帰れることは、極々普通のことです。
ぎっくり腰になってしまった場合の整体判断基準
万が一、ギックリ腰になってしまったら、以下の点だけ気を付けて下さい。
- 入浴は避けること(シャワーはOK)→患部を温めてはいけません
- 患部のマッサージは避けること→ゆるめてはいけません
まずこの2点だけ、ご注意頂ければと思います。
最近の研究では、温めた方が良いという研究発表もあります。
しかし、過去、様々なギックリ腰患者さんを診て来ての私の経験則から行くと、温めることで痛みが強く出てストレスに感じる方も多いのが実際です。
また、患部組織が緩んでしまうことで、落ち着いていた痛みがブリ返してしまうこともあります。
以前、私は「患部を氷水で冷やすよう」指導しておりました。
ただ、やはり部位が部位だけに冷やしにくいというデメリットと、骨盤まわりということもあり、あまり冷やすのもどうかなと。
急性腰痛に関しては、現在は特に温めることも冷やすことも薦めておりません。
ただもしも、私自身が急性腰痛になったとしたら。
患部を氷を使って可能な限りガンガンに冷やすと思います。
温めることは、まず選択しません。
やはり可能であるならば、施術を受けることをお薦めしております。
ぎっくり腰の治療は、時間がかかりません。
というよりも、施術時間を極力かけてはいけないのです。
長時間寝ての施術は禁忌で、組織が緩んでしまうことで、その後立てなくなることがあるのです。
当院の通常の整体は20分程度ですが、急性腰痛に関しては10分程度で施術が完了します。
もちろん、状態にもよりますが、20分以上かかることはまずありません。
当院のギックリ腰に対する整体は以下の2点のみです。
- 立位での仙腸関節の圧着固定化
- 側臥位での仙腸関節の圧着固定化
炎症が起きているので、痛みがゼロとはいきませんが、歩きやすくなります。
その場でジャンプまでできる状態にして帰ることが8割です。
酷いケースの場合、午前中と夕方と、1日2回施術を行うことで、翌日以降の回復を高められることは臨床上ハッキリ言えることです。
痛めてしまったら、早めにご相談下さい。
【注意点:ぎっくり腰の来院目安】
※一人で歩けないレベルの場合は、ご自宅でまずは安静にして下さい。来ることが激痛ストレスとなり、炎症を強めてしまいかねません。
※以前、タクシーから降りられずにそのまま帰られた方がいらっしゃいました。
※一人で歩けるならば、施術が最有効です。
【一人で歩けることが条件です】この判断を絶対に間違わないようにして下さい。
放って置いて1週間以上激痛のままという人もいます。
そんなに長い間、苦しむ必要はありません。
早期解消を目指しましょう。
いつもありがとうございます。
院長 射水徹