美脚になるためには、ゆび先から着地をすることです。
実際にはゆび先から着地はできません。
ゆび先から着くイメージで、着地するのです。
つまり、『踵(かかと)から着地して歩かない』ということです。
あらゆるダイエット本に、「歩幅を大きく歩きましょう」と書いてあります。
踵(かかと)着地で大股で歩くと、かなりのショックが踵の骨から入ることになります。
結果として、踵を痛めるのです。
踵からのショックは、足首、膝関節、股関節へと伝わります。
ショックが大きいと、足首まわりは太くなります。
膝も痛めやすくなります。
腰の椎間板にも、負担がかかるのです。
皆さんは、耳に水が入った時、どのように水を出すでしょうか。
軽く飛び跳ねて、踵から「ドスンドスン」とショックを入れるのではないでしょうか。
つまり、踵からのショックは、耳の近くにある顎関節にも余裕で届くということです。
踵からのショックは、顔の形も変える可能性があるのです。
たとえば、階段を1段上り、踵から飛び降りられるでしょうか。
20センチ程度の高さでも、踵から「ドスン」と降りるのは無理ではないでしょうか。
できたとしても、かなり骨に響くことがわかると思います。
本来、踵は着地に適した場所ではないのです。
ランニングシューズは、踵のクッション機能が充実しています。
その分、余計に踵から強く踏み込めるようになっているのです。
これでは本来の身体の使い方からは、かけ離れてしまいます。
裸足でコンクリートを走ると、踵からの着地はできません。
踵が痛いからです。
膝関節に大きな衝撃として伝わります。
その分、膝関節まわりの筋疲労が早まるのです。
裸足になると、踵よりも前で着地するように、足の運びが自然と変わります。
シューズを履いていると、クッション機能の充実により、ショックを吸収できているように感じます。
それで安心して踵からおもいっきり着地してしまうのです。
実際は、靴の機能が高まった代償として、身体の使い方が雑になっているのです。
靴が進化したと同時に、身体の運用方法が退化したということです。
踵からのショックが最小限になる足の運びに変えることです。
「ゆび先から着地する」ということです。
足首への負担が減ります。
走っている時の膝へのショックも、大幅に減るのです。
強いショックが定期的に入る場所は、耐えるために強く、大きくなります。
ボクサーの拳が固くなるのは、それだけ大きなショックが入っているからです。
マッサージ師さんの親指が大きくなるのは、それだけ強い力で押しているということです。
それを受けとめる側も、その力を受けられるように固くなっていくということです。
ジョギングをしている人は、ゆび先着地を心がけるだけで、走れる距離が長くなります。
私の経験で、5キロもしない内に痛くなっていた膝裏の腱部分が、25キロ過ぎまでは問題なく走れるようになりました。
やったことは、着地を意識的に変えただけです。
必要以上に大きなショックを、踵から入れるメリットはないのです。
[美しい脚になるために1]
ゆび先から、着地しよう。
P.S.
穿く靴によっても、やりやすさが変わります。
ビルのガラスの反射を利用して、歩き方をチェックしてみましょう。