頭痛のセルフケア法と整体施術の有効性について

頭痛の際に行なうべきセルフ対処法

頭痛の際にすべきことはたったひとつです。

アイシングです。
氷枕やアイスノンを使って、首から頭部にかけて冷やしましょう。

ほとんどの方は、「え?温めるんじゃないの?」と考えがちです。
かえって頭がボーッとしてしまいます。
「痛」へのアプローチで、冷やして間違うことはまずありません。
夏場はとても気持ちが良いです。
冬場はお腹や足先が冷えぬよう、首から下を暖かくした上で行うことがおすすめです。

頭痛には緊張性や片頭痛など種類分けされていることは心得ておりますが、何れにせよ、まずは首から頭部にかけてアイシングをして横になることが一番です。
睡眠時、氷枕で寝てしまうのも良いでしょう。

日頃からデスクワークの方は特に、気逆と言って「頭に血が上っている状態」が長時間続いております。
昔から健康の大原則として、「頭寒足熱」という言葉があるように、頭はクールであることが大切です。
今は頭を使い過ぎなのです。
その背景には、情報過多があります。
「何が正解なのか」を、情報洪水の中から正解探しの毎日を過ごしているのです。
気が上がっている状態が続いているのです。
デスクワークで脚も使う機会が少ない上に、現在はリモートワークが中心の生活と言う方も増えております。
極端に脚を使う機会が減っているのです。

要は身体が、頭脳偏重の巡らない状況に陥っているのです。

頭痛が酷い時に歩くなど億劫でできません。
まずは、氷枕を用意して氷と水を入れて横になりましょう。
繰り返しますが、お腹や足先が冷えないように対策だけはして下さいね。

 

頭痛の原因として

腰が痛い人は、「私、腰が悪いんです」と言います。
では、頭痛の人は?

「私、頭が悪いんです」とは、言いませんよね?
なぜ?(笑)

冗談半分ですが、腰を痛めようが、肩が凝ろうが、感じているのは「脳」です。
その証拠として「幻肢」というものがあります。
「失ったはずの腕が痛い」という話を聞いたことがありませんでしょうか。
腕がないのだから、治しようがない。
でも痛い。

例えば、左腕を失ったということは、今まであったハズの左腕からの入力が脳に送られてこないということです。
脳は、「おかしい。なんで左腕から情報が来ないんだ?」と、左腕に向かってサインを出すわけです。
そのサインが「痛み」として感知されるのだそうです。
左腕を失ったとしても、左腕の情報を司っていた脳の部分は、残っているからです。

もちろん、頭痛は脳みそが痛いわけではありません。
頭痛は血管と髄膜の問題です。
その問題を「感じているのが脳」なのです。
脳みそには末梢神経が通っておりませんから、仮に脳みそを切ったとしても痛みはないそうです。

では、「脳がおかしい」とはどういうことなのでしょうか?

脳の栄養は、糖と酸素です。

現代において、「糖が足りない」という方はほぼ皆無でしょう。
むしろ過剰な場合の方が多い。
逆に、「酸欠」は多くの方に慢性化しているとも言えます。
2020年からの長期にわたるマスク生活は酸欠を助長しました。

当院には室内のCO2計測器があります。

室内における快適値は二酸化炭素量1200ppm(0.12%)以内とされております。
外気近くですと400~500ppm(0.04~0.05%)くらいです。
当院は800ppm(0.08%)をひとつの目安として換気を常時行なっております。

では、マスク内のCO2量ってどれくらいだと思いますか?

先日見つけた記事によると、人が吐き出す二酸化炭素量は38,000~50,000ppmと言われております。
もちろん拡散する分薄まるので、マスク内がこれだけの数値にはなりませんが、海外の子供の実験で8,000ppmを計測されたものが動画で上がっておりました。

院内の計測器に、私が直接数回呼気を吹きかけてみると2,000ppmは簡単に超えてきます。
マスク内は高い二酸化炭素量の数値が保たれ、それを再び吸い込んでいるとも言えるわけです。
毎日そのような生活が続けば、通常時の生活よりも酸欠が慢性化することは十分に考えられます。

酸欠により脳の状態が悪くなると、身体の何処に痛みが出るかはご存じでしょうか?

「身体の何処かしらが痛くなる」のです。

その人気部位が、「腰」とも言われております。
当然、頭痛も起こりやすくなると言えます。
解りやすい例が、高山病です。

酸素の薄い場所に急激に登ることで起こる高山病ですが、その代表的な症状が頭痛です。
他にも、吐気、悪心、嘔吐などの消化器症状や、めまい、睡眠症状など、様々な症状を引き起こすのが高山病ですよね。

やはり、「身体の何処かしらが痛くなる」のです。

私も2013年に富士登山、2016年にインドのヒマラヤ4000mまで登りましたが、メンバーの中には高山病になる方がいました。
【院長射水のヒマラヤの旅】
皆さんやはり、頭痛を訴えておりましたから、酸欠が頭痛を招くことは確実かと思われます。

 

頭痛と整体施術

整体施術で頭痛を楽にするとしたら、まず考えるのが「胸郭の動き」となります。
胸郭には肺が収められておりますし、血液を全身に送り届ける心臓があります。
また胸郭の下部は横隔膜という呼吸の筋肉で覆われております。
胸郭の動きが悪くなれば、酸素を身体の隅々まで供給することが難しくなりそうですよね。

整体施術を受けることで頭痛が楽になる人が多いのは、脳への酸素供給量が改善に向かうからだと感じております。
その際、「頸椎(首)の並び」も重要になります。
脳に繋がる血管は、頸椎の細い血管(椎骨動脈)を通って行くからです。


図は【MSDマニュアル】より抜粋

胸郭の下部を覆う横隔膜は、腰椎(腰骨)から大腿骨に付着する大腰筋という筋肉と繋がっております。
大腰筋は股関節を動かす筋肉でもあるため、骨盤の状態も安定させてあげない限り深い呼吸には繋がりません。

股関節、骨盤、胸郭、頸椎の関係を綺麗にすることが、頭痛改善に向けての大きな一歩となるのはそのためです。
【頸椎の並びを綺麗にすることが大切です】

 

最後に

頭痛薬が手放せない方もたくさんいらっしゃいます。
頭痛薬も一時抑えに過ぎませんから、やはり生活から見直していく必要が生じるのは言うまでもありません。

慢性的に痛みが出ているということは、何かしら脳からのメッセージとも言えるのです。

  • 何か我慢していることはないか
  • 本当はどうしたいのか
  • 睡眠不足はないか
  • きちんと栄養を摂れているか
  • 適度に動いているか

痛みを、日々の在り方を見つめる機会ととらえてみる。
自己を振り返るきっかけに使うのです。

痛みというのは面白いもので(もちろんツライのですが)、身体が酸性に傾くだけでも痛みが出やすくなります。
血液のphが酸性に傾く生活習慣を考えてみると、例えば肉食に偏った食生活だったり、イライラ、クヨクヨなど精神的なストレスでも酸性化します。
解りやすく言えば、酸性に傾くということは血液ドロドロ、アルカリ性に傾くということはサラサラと想像してみて下さい。
イライラ、クヨクヨは、交感神経優位(緊張の状態)を招きます。
交感神経優位な状態はあらゆる病の根源となります。
毎日の生活が交感神経優位に働けば、常に血管は収縮状態にあります。
長期に渡り続けば血流障害を起こし、それが腰痛や肩こりを引き起こすことも考えられますよね。

そういう視点からも、筋肉や骨格、神経的な問題だけでなく、生活そのものを見直してみる必要があるのです。

整体が頭痛改善の後押しになることは言うまでもありません。
整体で身体の歪みを整えることのメリットは、「こんなに動きが軽くなるんだ!」と「脳が感じとる」ことにあります。
忘れていた動きやすさ、動きの快適さを脳が思い出すきっかけとなるのです。

頭痛で毎日がツライ方は、一度ご相談頂ければと思います。
何か力になれることがあると思います。
あなたの身体の不調が少しでも早く改善に向かうよう、私どもはこれからも日々の整体施術業に真摯に取り組んで参ります。

頭痛でお悩みの方には整体施術【https://shisei-reform.com/kodawari/

 

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