昨年より圧倒的に増えている症状が、「アゴの痛み」によるご来院です。
食事の時、「口を開けると痛い」という症状がとても増えました。
長期間のマスク生活が関係しているように感じております。
耳への継続的な牽引は、同時に顎に機械的な力を加え続けていることと同義です。
例として、耳の穴に指を入れて、口を開け閉めしてみて下さい。
間接的にも顎関節の動きを触知できるかと思います。
【耳の穴と顎関節はこんなにも近しい関係なのです】
長期間のマスク生活で、耳へかかる力は継続的な顎関節への力としてかかり続けております。
耳には耳介筋があり、噛む時に力を発揮する筋肉である側頭筋と連鎖しております。
つまり、耳の緊張はそのままアゴの緊張へと繋がっているのです。
さらに、マスクの中では、微妙に口を開けて「開口筋を固定している」ことがあります。
無意識の内に固定している時間は、かなり長いのではないでしょうか。
そんな生活が、既に2年以上です。
そのことで、フェイスラインを触診すると圧痛と言ってボコボコした箇所に触れることがとても多くなりました。
口を開けるには舌骨のバランスが大きく関与しているのですが、舌骨には「肩甲舌骨筋」という肩甲骨と繋がる筋肉が存在します。
肩甲舌骨筋は直接的な口を開ける筋肉ではありませんが、「舌骨のバランス」にとっては大切な要素です。
舌骨は頸椎(首)の4番に相当する位置にあります。
頸椎の歪みが舌骨にも影響しますし、肩甲骨の制限があれば舌骨のバランスを崩しかねません。
この2年で食いしばり(噛み締め)が酷くなった方も多いのです。
- 口を開けるとアゴが痛い
- 食いしばりでアゴに違和感を感じる
- 頭痛が酷くなった
- 肩こりがシンドイ
人が密集していない場所では、マスクを外すことも大切です。
マスクで呼吸が浅い上に、リモートワークなどでほとんど動かない生活が増えました。
脳が酸欠状態になると至る所に痛みが出やすい身体環境ができあがります。
顎関節の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談下さい。
射水姿勢リフォーム
院長 射水徹