「睡眠不足で骨が弱くなる?」五反田の整体師が解説する“骨と睡眠”の深い関係

睡眠不足が骨をもろくする?

〜骨密度と睡眠の深い関係〜

「睡眠不足が続いて、疲れが抜けにくい…」
そんな経験は誰にでもあると思います。
けれど実は、睡眠不足が続くと骨密度にも悪影響を及ぼすことが、近年の研究でわかってきています。

私たちの身体の中では、骨を作る「骨芽細胞」と、骨を壊す「破骨細胞」が、日々バランスを取りながら骨代謝を行っています。


ところがこのバランスは、睡眠の質やホルモン分泌、炎症反応、そしてストレスホルモンであるコルチゾルの動きにも大きく左右されるのです。


睡眠中に分泌される「骨に良いホルモン」

眠っている間、特に深いノンレム睡眠中には成長ホルモン(GH)が分泌されます。
成長ホルモンは、骨や筋肉の修復・再生に欠かせない存在であり、同時に
IGF-1(インスリン様成長因子-1)の生成も促します。

IGF-1は、骨を作る骨芽細胞の分化・成熟を促し、骨形成を高める作用があるため、睡眠不足で成長ホルモンやIGF-1の分泌が減ると、骨が作られにくくなるのです。


ストレスとコルチゾルが骨を削る?

睡眠と深く関係するホルモンのひとつが「コルチゾル」です。
コルチゾルは本来、朝方に分泌量がピークを迎えて私たちを目覚めさせる「目覚ましホルモン」としての役割があります。
しかし、ストレスや睡眠不足が続くと、夜間にもコルチゾルが高止まりしてしまうことがあります。

このような夜間のコルチゾル高値状態は、眠りを浅くし、途中覚醒や入眠困難の原因となるだけでなく、骨代謝にも悪影響を及ぼします。

というのも、コルチゾルは骨芽細胞の分化や働きを抑制し、骨形成を妨げるだけでなく、骨芽細胞からRANKL(ランクル)を生成し、そのRANKLが破骨細胞を活性化し、骨吸収を促してしまうのです。

✅ 解りやすくコルチゾルと骨代謝の関係(間接的な破骨細胞活性化)をまとめると

  1. コルチゾルは、
     ▶ 骨芽細胞の「分化」や「骨形成の働き」を抑制し、骨を作るプロセスを妨げます。

  2. 同時に、骨芽細胞に作用して、
     ▶ RANKL(ランクル)の発現を促進します。

  3. RANKLは、破骨前駆細胞に結合して、
     ▶ 破骨細胞への分化・活性化を進めます。

  4. その結果、破骨細胞による骨吸収が亢進し、骨密度が低下するリスクが高まります。


つまり、コルチゾルの高止まり状態により、「骨が作られにくく・壊されやすい」骨環境が進んでしまうのです。


睡眠不足が招く「炎症」と「骨吸収」

加えて、慢性的な睡眠不足やストレスは、体内で炎症性サイトカインと呼ばれる物質の増加を引き起こします。
特にIL-1β(インターロイキン1ベータ)やTNF-α(腫瘍壊死因子α)などは、破骨細胞を活性化させ、骨の吸収(骨の分解)を促進させてしまうのです。

炎症性サイトカインは、増えすぎることで骨代謝のバランスが崩れ、骨密度の低下につながる可能性があります。

コルチゾルの過剰な分泌も、この炎症性サイトカインの働きを助長してしまうため、「炎症 → 骨吸収 → 骨量低下」という負のスパイラルが形成されてしまうことになります。


睡眠薬や導入剤の影響も注意が必要?

最近では、睡眠導入剤や睡眠薬を使う人も増えています。
しかし、これらの薬剤によって得られる睡眠は、脳波的に「自然な眠り」とは異なることが指摘されています。

本来、自然な睡眠ではα波 → θ波 → δ波と脳波が変化しながら深い眠りに入っていきます。
しかし導入剤を使った睡眠では、「ノックアウト型」と言われるように、一気に意識が遮断され、深いノンレム睡眠にうまく入れないケースもあります。
その結果、ホルモン分泌のリズムが乱れ、コルチゾルの夜間抑制も効きにくくなり、骨代謝にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。


骨芽細胞と破骨細胞のバランスを保つ「分子たち」

ここで少し専門的なお話を。
骨芽細胞は、骨を作る細胞ですが、実は骨を壊す破骨細胞を活性化する物質も分泌しています。
そのひとつが、先ほども取り上げましたRANKL(ランクル)です。
骨芽細胞が分泌するランクルが、破骨細胞を刺激して活性化させます。

なぜ骨を“作る”側の骨芽細胞が、骨を“壊す”側の破骨細胞を活性化するのでしょうか?
矛盾に見えますが、以下のような理由と背景があります:

✅【1】骨のリモデリングは“セットで進行”する

骨は単に作られるだけではなく、「古い骨を壊してから新しい骨を作る」という工程が必要です。
つまり、骨芽細胞が働くためには、先に破骨細胞が古い骨を吸収する作業(スペース作り)が必要なのです。

✅【2】骨芽細胞はリモデリング全体の「指揮者」

実は、骨芽細胞は「骨形成」だけでなく、骨吸収(古くなった骨を破壊する)の開始スイッチも担っているのです。
RANKLを出すことで、破骨細胞の前駆細胞に「そろそろ古い骨を壊してくれ」と合図を送るわけです。

その一方で、骨芽細胞はOPG(オステオプロテゲリン)という分子も出しています。
これはランクルの働きをストップさせる「ブレーキのような存在」です。

つまり、骨芽細胞がランクルとOPGの両方を分泌してバランスを取ることで、正常な骨代謝が維持されています。
骨芽細胞は、サッカーで言うとまさに「司令塔」のような存在ですね。

このバランスが乱れる原因のひとつが、「慢性的な睡眠不足やストレス」、そしてそれに伴うコルチゾルの過剰分泌です。


骨芽細胞はどこから生まれるのか?

骨を作る骨芽細胞は、間葉系幹細胞という細胞が分化して生まれます。
間葉系幹細胞とは、骨、軟骨、脂肪、筋肉、血管などの中胚葉由来の組織に分化できる能力を持つ体性幹細胞のことを言います。
「分化」とは、ある細胞が特定の役割を持つ細胞に成長することです。

間葉系幹細胞 → 前駆細胞(骨芽細胞前駆体) → 骨芽細胞 という流れで成熟します。

この分化プロセス自体も、睡眠不足やコルチゾルの過剰な分泌によって阻害されてしまうと、骨芽細胞が十分に生まれず、骨形成がうまくいかなくなってしまうのです。


最後に:「眠りの質」が「骨の質」を決める

骨密度の低下というと、どうしても「カルシウム不足」や「運動不足」が真っ先に浮かぶかもしれません。
もちろんそれらも大切ですが、「質の高い睡眠」こそが、骨を支える土台になっているのです。

睡眠の質が低下し、コルチゾルが夜間に高止まりする状態が続けば、骨はじわじわと削られます。
言い換えれば、「よく眠れている人ほど、骨が守られている」のです。

当院では、骨や関節の状態、また姿勢に関するお悩みだけでなく、自律神経の乱れや睡眠の質の改善にも着目しながら、全身を整える施術を行っています。
「最近眠りが浅い」「骨密度が気になる」「骨粗鬆症を予防したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。

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