○背骨が真っ直ぐ過ぎても呼吸は浅くなる
背骨は真っ直ぐだと良いと思っている方がほとんどですが、実際には彎曲が必要です。
腰骨は少し反るような前へのカーブがあります。
背中は本来、後方に突出するカーブがあるのです。
生理的彎曲と言われるものです。
人間が効率良く体を動かすためには、必要不可欠なカーブです。
ですから、背中の丸まりは必要なので、横から見て背中が余りにも真っ直ぐ(胸が張り過ぎる状態)なのも、良くないのです。
試しに過度に胸を張って呼吸をしてみて下さい。
きっと上手く息を吸う事が出来ないと思います。
背中が前に突っ込んでしまっている分、胸郭の可動が制限されてしまうからです。
このタイプも日常的に肩で呼吸を行うようになってきます。
胸郭を引き上げるために、首の筋肉や、肋骨の間の小さい筋肉が緊張状態になります。
結果、肩がこってしまうのです。
首・肩こり、頭痛対策法④(突っ込みタイプの背中を開くエクササイズ)
●“猫背タイプ”とは逆に、背骨のカーブ(生理的彎曲)がなくなり、真っ直ぐな背骨(フラットバック症候)をしているタイプです。
●バレエやダンス、ヨガ、剣道経験者の方にとても多く、一見綺麗に見えますが、真っ直ぐ過ぎも良くはないのです。
●このようなタイプは肩甲骨の間に緊張やコリを強く感じる方が多く見受けられます。
-対策エクササイズ-
①腕を前に伸ばして指を重ねるようにします。
②腕は体幹から離れるように前に伸ばします。
それとは逆に、背中は丸めます。
5~10秒間この姿勢をキープします。
●肩甲骨間に程良くストレッチが掛かり、力の入ってしまっている背中の緊張を解きほぐす事ができます。
●余力のある方は②のタイミングで息を吸いながら行ってみて 下さい。
背中に空気が入っていくようなイメージで行います。