近年急激に首・肩こりさんが増えました。今最も多い慢性病が首・肩こり症状と言えます。
デスクワークでPCと一日中にらめっこ状態の方や、小さいお子さんの抱っこで背中にコリ感や痛みが出ている女性が本当に多いのが現状です。
特にお仕事をされている女性の方の多くがデスクワーク。
長時間に及ぶ姿勢性のストレスも当然の事ながら、最近では精神的なストレスから交感神経優位の状態が一日の中で長時間続き、血行不良による肩こり関連症状もとても増えている現状です。
症状としては首・肩のコリのみに止まらず、
・眼精疲労
・頭痛の併発(時に吐気も伴う方も多くいらっしゃいます)
・肩甲骨間の背中のコリ感や痛み
・後頭部のコリ感と痛み
・肩から腕にかけての疲れ
・首の前側、鎖骨付近にかけてのコリ感と痛み
・腕、または指先にまで及ぶしびれ
・・・
と、挙げたらキリがありません。
首・肩こりは男性に比べると筋肉量が少ない事もひとつの原因となっていますが、
当然それだけではありません。
今から簡単に、辛いコリの原因をひも解いていきます。
首や肩に症状が出やすい方の共通点
おそらく、こんな姿勢でお仕事をしている方がとても多いと思います。実際、ここまで悪くなくとも、これに近い状態で長時間一定の姿勢でいる方がほとんどだと思います。
“姿勢が悪い”と言いますが、何所がどう悪いのでしょうか?ここが一番のポイントとなります。
デスクワークをこなす方の9割の人に当てはまる事ですが、左の写真の様に耳の位置が肩の中心よりも前に出ているケースがほとんどです。集中すればする程、顔は前方に突出してきます。
この姿勢は頭痛症候群の姿勢とも言えます。
この姿勢を見ると、前側の胸の筋肉は縮んだ状態になり、お腹には丸まった姿勢により圧迫が掛かっています。胸郭の呼吸運動が最も低下する姿勢でもあります。
逆に、背中側は丸まる事で、筋肉が常に伸ばされた状態となっています。肩甲骨も両側が離れる様に外側に広がり、余計に猫背になるのです。
普通、この姿勢でいる場合は背中の丸まりと一緒に顔も下を向いてしまうのが“体の連動”なのですが、首の後ろ側の筋肉や後頭部の筋肉をフルに使って顔をあげ前を向いている事になるので段々首・肩周りに疲労が蓄積してきます。
先程も書いたように耳の位置が肩よりも前にくる事で、4~5kgある頭の重さを支えるのに首の筋肉には余計な負荷が掛かるのです。
このような長時間に及ぶ一定姿勢を繰り返しているうちに、首から肩にかけて“ガチッ”とコリが生じてくるのです。