【関節の“ポキッ”と鳴る音は何?】矯正の仕組みと当院の安全な考え方
整体やカイロプラクティックで、
「ポキッ」「バキッ」と関節が鳴る音を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
「鳴らすと気持ちいい」と感じる方もいれば、中には、「怖い」「痛そう」と不安を感じる方もいらっしゃいます。
今回は、その音の正体と、当院での関節矯正に対する考え方についてお伝えします。
🔍なぜ「ボキッ」と音が鳴るのか?矯正音の正体
施術中に「ポキッ」「バキッ」と音が鳴ることがありますが、あの音は一体なんなのか?
不安に感じる方もいれば、「たくさん鳴った方が効いた気がする」と思う方もいらっしゃいます。
当然ですが、この矯正音は、骨がこすれ合って出る音ではございません。
また、これは意外と思う方もいるかもしれませんが、「関節が正しく動いた証拠」というわけでもないのです(その後の適切な評価が大切)。
関節には「関節包(かんせつほう)」という袋があり、その中に潤滑液(滑液)が入っています。
この滑液には、二酸化炭素や窒素などのガスが溶け込んでいて、関節を特定の方向にスッと動かすと、関節内の圧が一瞬で下がり、ガスが気泡となって弾けることがあります。
このときに生じる音が、「ポキッ」や「バキッ」といった矯正音の正体です。
この現象は「キャビテーション現象」と呼ばれています。
✅ 「音が鳴った」=「成功した」ではありません
よくある誤解に、「音が鳴れば矯正成功」というものがあります。
しかし、実際には音が鳴らなくても、関節の動きは良くなります。
皆さんも経験があるかと思いますが、例えば指の関節を一度「ポキッ」と鳴らすと、次にもう一度鳴らそうとしても鳴らないことが普通かと思います。
一度音が鳴った部位は、約20分~数時間は再び鳴らないことがほとんどです。
これは、気泡が再び滑液に溶け込むまでに時間がかかるからです。
そもそも矯正の目的は、音を鳴らすことではございません。
「動きの悪くなった関節を、本来の状態に整えること」です。
動かした結果として音が鳴ることはありますが、鳴らないからといって施術が失敗したというわけでもないのです。
⚠️ 当院では無理な矯正は一切行いません
当院では、矯正が必要かどうかを専門的に評価したうえで、最小限・最適な矯正だけを行う方針です。
ごく稀に、「アレ?先生、今日は前回みたいに『ボキッ』としてくれないの??」と質問を頂くことがあります。
皆さんの状態は常に変化しております。
生れてから今日まで、身体には一定がありません。
常に揺れ動いているのです。
関節矯正が必要だなと触知する日もあれば、「今日はオーバードーズになるな」と感じることもあるのです。
あくまで、適切な可動検査で評価した上で施術を行なっておりますので、「ココを矯正して」というご要望には一切お応えしかねます。
ご理解下さい。
当院では、むやみにたくさんの関節を鳴らしたり、強い力で押し込んだりするようなことは行っておりません。
関節や周囲の靭帯に対して負担が大きすぎると、かえって体にマイナスになる場合もあるからです。
🎯 ピンポイントで「必要な関節だけ」を整える重要性
当院では、触診や可動検査などをもとに、
「本当に動きが悪くなっている関節」や「神経的に過緊張を起こしている部位」を見極めたうえで、
ごくわずかな力でピンポイントに矯正を行います。
このような方法であれば、
過剰な刺激によるリスクを防ぎながら
最小限の刺激で、神経・筋肉・関節のバランスが整いやすくなる
というメリットがあります。
🌿 音が鳴る・鳴らないより「動きやすくなったか」が大切です
当院では、施術後の
関節の動きがスムーズになった
痛み(圧痛)や重だるさが和らいだ
身体が軽く感じる
といった変化や体感を大切にしています。
「音が鳴ったかどうか」ではなく、
身体がどう変化したかを、ぜひ一緒に感じてみてください。
💬 まとめ
関節の音は「気泡が弾ける音」で、異常ではありません
音が鳴っても鳴らなくても、矯正の効果はあります
当院では必要な場合のみ、最小限の矯正を安全に行います
「たくさん鳴れば良い」「強く押せば効く」とは考えていません
ピンポイントでの丁寧な調整が、最大の効果を生みます
🏥 安心してご相談ください
音が不安な方、過去に他院で痛い思いをされた方もどうぞご安心ください。
矯正が苦手な方には、ソフトな施術や別のアプローチで対応させていただきます。
どんな些細なご不安でも、お気軽にご相談ください。
✨この記事を読んで来院を検討されている方へ
初めての方には、現在の身体の状態やお悩みを丁寧にうかがい、その上で最適な施術方法をご提案いたします。
安心してご来院ください。

03-5888-5172
