耳の後ろをほぐすと首が楽に?
小後頭神経と首こりの意外なつながり
✅ 首こりや肩こりがつらい
✅ デスクワークで首がガチガチになる
✅ マッサージを受けてもすぐに戻る
こんなお悩みはありませんか?
実は 耳の後ろをやさしくほぐすだけ で、首や肩の重さがスーッと軽くなることがあります。
「なんでそんな場所が効くの?」と不思議に思うかもしれませんが、
実は首と耳の後ろは神経のルートで深くつながっているんです。
今回はその秘密を、わかりやすくお伝えします。
小後頭神経って何?
耳の後ろから後頭部に向かって走る、小後頭神経(しょうこうとうしんけい) という神経があります。
この神経は、首の骨の2番目(頸椎C2)から出ていて、
首のうしろ
耳の後ろ
後頭部の皮膚
の感覚を伝える役割があります。
首こりでよく問題になる
僧帽筋(肩をすくめる筋肉)
後頭部の小さな筋肉(後頭下筋群など)
も、このC2から神経の支配を受けています。
そのため、耳の後ろの小後頭神経の周囲が固くなると、
首や肩の筋肉の動きが悪くなり、首こりや肩こりを引き起こしやすくなるのです。
なぜ耳の後ろをほぐすと首が楽になるの?
耳の後ろの小後頭神経のまわりを「イタ気持ちいい」くらいの強さで優しくほぐしてあげると、脳に「安全な刺激」が伝わります。
実は脳や脊髄にはゲートコントロール理論(痛みのゲート理論)と呼ばれる仕組みがあります。
簡単に言ってしまえば、「気持ちいい触覚の刺激が入ると、痛みの信号が脳に届きにくくなる」というメカニズムです。
つまり、
耳の後ろをマッサージ
↓小後頭神経の周りの皮膚に「気持ちいい触覚」を与える
↓首や肩の痛みの信号をブロックするゲートが開く
↓首こりや肩こりがやわらぐ
という流れになります。
さらに、耳の後ろをやさしくほぐすことで首や肩を動かす働きをもつ 副神経(XI脳神経) の動きがスムーズになり、肩の力が抜けやすくなることも考えられます。
また、
気持ちいい刺激
ゆったりとした呼吸
を組み合わせることで
自律神経(リラックスをつかさどる副交感神経)のバランスが整いやすくなり、ストレスからくる首や肩の緊張をやわらげるサポートにもなります。
やさしいマッサージには、痛みを和らげるスイッチとリラックス効果の両方があるんです。
セルフケアのやり方
ご自身でも簡単にケアできます。
次のポイントを意識してやってみてください。
✅ 耳たぶの後ろの骨(乳様突起)の少し上
✅ 髪の生え際に沿って、後頭部に向かうあたり
✅ 親指で「イタ気持ちいい」くらいの強さで
✅ 5秒くらい押したら、小さく円を描くようにゆっくりほぐす
【耳の穴のすぐ後ろに乳様突起(にゅうようとっき)というボコッとした骨があります。そこから髪の生え際に沿って後頭部を解してみましょう】
ポイントは 強く押しすぎない こと。
※もし痛みが増す場合はすぐに中止してください。
よくある質問
Q. 触っているとコリコリするのは小後頭神経ですか?
→ コリコリしているのは神経そのものではなく、
周りの筋肉や筋膜の硬さです。神経そのものはとても細くて直接触れられません。
Q. 耳の後ろをほぐすだけで本当に首が楽になるの?
→ 首と耳の後ろは同じ神経のルートでつながっています。
このルートを通じて痛みのブロックが起こりやすくなるだけでなく、自律神経の働きも整いやすくなるので、首こりや肩こりの軽減に役立ちます。
まとめ
耳の後ろのケアは
首の動きの改善
肩こり予防
自律神経バランスのサポート
リラックス効果
に役立ちます。
当院では、耳の後ろのケアを含めた施術で首や肩の筋肉の働きと、自律神経のバランスの両方を整えるお手伝いをしています。
「首が動きにくい」「肩が重い」「リラックスできない」と感じる方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
射水姿勢リフォーム【https://shisei-reform.com/】