ぎっくり腰の原因は糖質!?知られざる糖化と腰痛の関係を解明

糖化と急性腰痛(ぎっくり腰)の関係

急性腰痛(ぎっくり腰)を繰り返している方は、患部付近の筋肉や関節で「糖化」が起こっている可能性が高いです。

ものすごくザックリな言い方をしてしまえば、甘いものなどの糖質過剰により、関節や筋肉を傷めやすくしているのです。

「そんな馬鹿な!?食べ物で腰痛になるなんてあり得ない!!」

そんな声も聞こえて来そうですが。
ぎっくり腰に限らず、あらゆる慢性症状に「糖化」が関係しています。

糖化とは一体どのようなものなのでしょうか。

 

糖化(メイラード反応)とは?

糖化(メイラード反応)とは、糖質がタンパク質のアミノ酸と結びつくことで起こる化学反応です。

この結びつきが進行すると、「最終糖化産物(AGEs)と呼ばれる老廃物」が生成されます。
老廃物であるAGEsが過剰に蓄積すると、健康面にあらゆる悪影響を及ぼします。

 

AGEsの筋組織への影響

AGEsは炎症反応を引き起こすことが知られています。

 

筋組織に蓄積すれば、痛みや腫れ、組織の損傷を引き起こす可能性があります。

また、AGEsが筋細胞にダメージを与えることで、筋萎縮が進行する可能性があります。
特に高齢者においては、サルコペニア(加齢による筋肉の減少)が進行するリスクが高まります。

AGEsの関節組織への影響

関節組織も同様です。

AGEsが関節組織に蓄積することで、軟骨の硬化と劣化が進みます。

関節のクッション機能が損なわれますから、関節の痛み、こわばり、可動域の制限などの症状が現れます。
変形性関節症のリスクが高まります。

指先などの末端に多い変形(ヘバーデン結節やブシャール結節)の腫れや痛みは、原因不明と言われがちですが、実際はAGEsによるものと考えて間違いありません。

 

筋肉や関節の弾力を保つために

整体により筋肉や関節組織の弾力を保つことは重要です。
特に、脊柱や股関節、膝関節、肩関節など、大きい関節は言うまでもなく大切です。

大きい関節がうまく働かないと、小さい関節に余計な仕事を増やすからです。

 

私が関節を最重要視して施術を行なっているのは、関節内の老廃物除去を最重要と考えているからです。

整体で行なう関節包内運動により、関節包内に適度な刺激を与えます。
臨床経験上、関節の弾力性が回復してきますし、痛みの軽減は極普通に起こります。
関節包内に蓄積している老廃物の排泄促進をイメージしながら施術を行ないます。
実際、一定の関節包内刺激が、固体化されて硬い関節内を流体化し、動きと流れを生み出すものと考えられます。

 

整体を活かす生活習慣とは

また慢性化している痛みには、整体と同時に食事や運動、ストレス管理を心がけることが重要です。

あらゆる病、痛みは生活習慣から起こります。
生活習慣とは、「寝る」「食べる」「動く」の習慣と言えます。

  • 良質な睡眠がとれているか
  • 食べ過ぎていないか
  • 歩いているか

たったこの3つだけです。

この3つの実と虚を均すことで、身体の不協和音が整う方向へ動きます。

 

たとえば、「良質な睡眠」には、「眠る前に温浴で身体を温めているか」や、「最低でも睡眠の3時間前には夕飯を済ませているか」なども絡んでくるわけです。

もちろん私自身、飲み会がある時などは睡眠3時間前の夕飯とはなりません。
翌朝は怠さが残ったりするわけですが、その飲み会の翌日にリカバリーができるかどうかなのです。

そうやって、「寝る」「食べる」「動く」を見直すことで必ず病気や痛みは緩解に向かっていきます。

 

糖化度チェック

以下、簡単な糖化度チェックです。

  • 毎日スナック菓子を食べてしまう
  • 仕事の合間に飴を舐めることがある
  • ケーキなど甘いものをよく食べる
  • 毎日清涼飲料水を飲んでいる
  • エナジードリンクをよく飲む
  • 毎日食パンを食べる
  • ランチで菓子パン食べることが多い
  • 朝は食べないと頭が働かない
  • 朝から怠い
  • 寝ても疲れが抜けない
  • ランチはうどんやラーメンが多い
  • 20時以降にラーメンを食べることが多い
  • ランチはから揚げ定食をよく食べる
  • 毎晩ビールを飲む
  • 日中はほぼデスクワークで歩かない
  • 睡眠が0時過ぎるのは当たり前
  • 1日3食に、さらに間食も当たり前だ
  • 常にちょこちょこ食べている
  • コンビニ弁当が多い

 

まずはこの点から生活を見直していくと、痛みの軽減は加速します。

痩せている、太っているなど体型に関わらず、1日3食炭水化物が多い方は、筋肉や関節の糖化が進んでいると考えて間違いありません。

糖化が進行すると

糖化は、「焦げ付き」とお考え下さい。

  • 筋肉が焦げた状態
  • 関節が焦げた状態

こんがり焦げた食べものを想像して頂けると解りやすいですが、カリカリに硬くなりますよね。

筋や関節を構成する組織がカリカリに焦げているのですから、「パキッ」と痛めてしまいそうですよね。
構成組織がかんたんに壊れてしまうイメージです。

 

首でも腰でも、どこかしら身体を痛めると、皆さんは「身体が歪んでいるからだ」と考えると思います。
間違ってはおりませんが、普段の食生活により、筋肉や関節を痛めやすい状況にしていた可能性が高いのです。

 

今日から始める糖化対策

できそうなことから、生活に取り入れてみましょう。

  • ランチ後、10分歩く
  • ランチ後、20分歩く
  • 駅では積極的に階段を使う
  • 朝食のパンを止める
  • 朝食を抜く:青汁など、糖の入っていないものを代用する
  • 菓子パンを断つ
  • スナック菓子(過剰な添加物)を断つ
  • ラクトアイスを止める
  • ランチで大盛を止める
  • カップラーメンを止める
  • ガムシロップを止める
  • 間食を止める
  • 実際、1日何食食べているかカウントしてみる:間食はその都度0.5食
  • 飴玉を止める:砂糖を食べているようなもの
  • 栄養ドリンクを止める:砂糖を飲んでいるようなもの
  • フリスクを止める
  • 仕事の合間でピョンピョンっとかるくジャンプする
  • 仕事の合間でかるいスクワットを行なう
  • 仕事の合間で歩く
  • 仕事の合間であえて階段を使う
  • 朝、近所を10分散歩する
  • 一駅分歩く
  • 水を飲む
  • 深呼吸をする
  • 夜お腹が空いたらオリーブオイルをスプーン一杯飲む
  • 少し熱めのお湯に首まで浸かる:シャワーで済ませない
  • 糖化した食べ物をできるだけ減らす:焼いたパンやから揚げなど
  • 1日3食を2食にする
  • 空腹状態で眠ること
  • 食べてすぐに寝ない:せめてもの睡眠3時間前には食べ終えておきたい

 

いきなりゼロができなくても、半分に減らすことはできるハズです。
半分に減らすことができなくても、3分の2に減らすことはできるかも?

そうやって意識をすることが大切です。

一言で言えば、「糖化は老化」です。

糖質を減らすことは、老化スピードをかなり遅くすることができるのです。

 

繰り返し強烈な腰の痛みに見舞われている方は、生活を見直すきっかけとしてみて下さい。

 

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