超プチ断食入門
断食と言うとハードルが高く感じる方も多いと思いますが、実はとても簡単です。
断食を勧める理由は、ただひとつ。
体内の「解毒(デトックス)」です。
2022年、2023年と施術をしてきて、明らかに体調不良の患者さんが増えました。
「先生、頭痛が酷くて」という声がとても増えたように感じますし、関節疾患も急増というよりも、激増の印象が正しいかと思います。
「断食って、専門的に学ばないとダメでしょ?」と思われる方もいると思いますが、もっと気軽に取り組めるものです。
自分のリズムで、自分の身体と対話をしながら行なうのが断食です。
実際、私自身が、特別に指導を受けたことはございません。
きっかけは、24歳の頃に読んだ石原結實(いしはらゆうみ)先生の著書です。
何冊も読んだのでどの本から始まったのかは忘れてしまいましたが、最初に読んだのが、「1食抜けば病気が良くなる」という趣の本だったことは覚えております。
当時の私は体調不良がきっかけで入院していた頃です。
石原先生の著書を読み、自分の体調不良が「食べ過ぎ」によるものだと確信したのです。
まずは朝食抜きから始めましょう
現代において、1日3食は多過ぎと言い切れます。
朝から食事を摂るほど、身体を動かしておりません。
昔は朝5時に起きて家事や農作業をしてから、7時頃に朝食という時代があったわけです。
今は寝て起きただけなのです。
しかも、仕事のお付き合いなど、前夜に飲み食いをしている方も多いことでしょう。
夜遅くまで飲み食いした場合、朝まで胃の中に内容物が残ります。
当然、睡眠の質は悪くなりますから疲れも抜けません。
まずは朝食を抜くことから始めましょう。
私自身、24歳の頃から、朝食抜きを始めました。
まずは、1日3食から2食にするところから始めたのです。
ランチタイムが12時からだとすれば、それだけで、12~16時間のプチ断食となります。
前夜遅くまで飲み食いしていたとしても、12時間空けば、さすがに胃の内容物もなくなっているでしょう。
朝は固形物を入れない
朝から、食パン、菓子パンなどを食べている方は、まずはそれを抜いてみるところから始めましょう。
必ず、「ヨーグルトは?」「コーンフレークは?」「果物は?」という質問が出ます。
まずは、「朝は固形物を抜く」ということを意識して取り組んでみて欲しいのです。
寝起きの怠さは消化器疲労
寝起きで身体が怠い人、寝起きで頭痛がある人は、消化器疲労を疑います。
胃腸、膵臓、肝臓などの疲労です。
腸内環境が悪くなっている証と考えてみて下さい。
朝食を抜くことで、寝起きの怠さが抜けていきます。
寝起きが怠いのに、さらに追い打ちをかけるように食べる人は、注意が必要です。
確かに食べると気持ち悪さや怠さが抜けたように感じる場合があります。
私の体験上、二日酔いの時がそうです。
ただし、どんどん内臓疲労が蓄積していきます。
顔や足首に浮腫みが出ます。
結果的に、内臓疲労の蓄積から免疫低下を起こし風邪を引いたりします。
生れてから今日まで、一時も休まずに消化器系は毎日働き続けているのです。
朝食抜きで、消化器系を休ませてあげて下さい。
おそらく、1週間も固形物抜きを続ければ、慣れてしまいます。
また、毎日3食食べていた方はこれだけで体重が減ってくるハズです。
なによりも体調が良くなります。
疲れが抜けやすくなり、朝から仕事をバンバンこなせます。
ランチが1食目になることで、ランチが美味しくなります。
そんなメリットも感じて頂けたら嬉しいです。
プチ断食でも起こる身体の変化
普段から1日3食が当たり前の方にとっては、朝食を抜くだけでも勇気がいることかもしれません。
せいぜい16時間くらいのプチ断食ですから、特に怖いことはありませんが、一応、「こんな身体の変化が出るかもしれませんよ」を知っておくと良いでしょう。
- 寝起きの口内のネバツキが増す
- 午前中の口臭が気になる
- いつもよりも舌苔が出る
- 目ヤニ、鼻水が増える
- 尿が濃くなる
- なれない内は、頭がボーッとする
- お腹が鳴りまくる
寝起きで目ヤニや、口臭が気になるのは、睡眠時にデトックスが進むからです。
朝の尿が濃いのも同様です。
呼気からも解毒が進むわけです。
また舌苔が増えるのも、解毒の反応としては普通のことです。
舌磨きなどをいつもよりも入念に行うと、問題ないでしょう。
また、水分はしっかりと摂ることをお薦めします。
基本、固形物以外は何でもOKと考えておりますが、やはり砂糖の入った甘い飲み物はせっかくですから避けた方が良いですね。
上手な間食方法
間食が多い方は、常に消化器系が働かされている状態となります。
やはり間食は少ないに越したことはないと私は考えております。
それでもどうしてもお菓子を食べたい時がありますよね?
ベストは食後にそのままくっ付けてしまうことです。
食後にお菓子を食べる。
食後はある程度血糖値が高くなっている状態ですから、そのついでにお菓子を食べてしまった方が負担が少ないのです。
食後しばらく経って、血糖値が下がって来てからまたお菓子を食べると、そこでまた血糖値の乱高下が起こります。
それで身体が消耗するのです。
ケーキなどデザートを食べたい時は、極力食後にそのままつけてしまうのがベストです。
つまり、「間食ではなくなる」ということですね。
2024年の正月休みの私
正月は実家に帰る都合、食事の時間や回数などはまったく気にしません。
家族に合わせて食事を楽しみますが、やはり3食は普通に無理でした。
この正月は昼から家族で集まりましたが、たくさん食べて飲むので、もうそれで終了です。
夜は食べる気にもならないのが実際のところでした。
結局、この3日間も、1日1食~1.5食でした。
この記事を書いている現在は、4日(木)の11時です。
昨日は奥さんが、「ココイチのカレーを食べたい」と言うので、朝の11時に治療院近くのココイチへ。
その後、スタバに行き、食後のデザートとしてドーナツを食べて終了。
13時にはお店を出ていたので、現在まで22時間ほど空腹の状態です。
今日はこれから奥さんとランチでインドカレー(またカレー(笑))を食べに行きますので、大体23時間くらいのプチ断食となりますね。
今夜は17時半から五反田で飲み会の予定があるので、1日2食となります。
基本私は1日1食なのですが、こんな日もあるということです。
まとめ
まずは、朝食だけ抜きましょう。
朝の固形物を止めてみる。
それだけで、ダイエットはもちろん、体調が良くなります。
食事量が減ることで、関節の糖化による痛みも改善が早まります。
五十肩、繰り返す腰痛の方は、朝食抜きを実践すればかなりリスクが減るでしょう。
午前中、飲み物はOKですが、甘い飲み物はやはり避けたいです。
間食で食べていたお菓子類は、できれば食後にくっ付けて食べましょう。
その方が、血糖値の乱高下が少なく済みます。
身体の負担が少なく、疲れにくくなりますので、お試し下さい。
今後も断食については繰り返しやり方を紹介して参ります。
YouTubeでも紹介して行こうと考えておりますので、お楽しみに。