【湿布薬の落とし穴】“その痛み、治りづらくしていませんか?”
当院では、日々多くの方が「首の痛み」「腰の痛み」「関節の違和感」などを抱えて来院されます。
そうした中で、「痛いところに湿布を貼って、しばらく様子を見ていました」とおっしゃる方がとても多いのですが、
実はこの「湿布薬」、使い方を間違えると、回復を遅らせる原因になることをご存知でしょうか?
■ 湿布薬は「消炎鎮痛剤」です
湿布薬の多くには、「NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)」と呼ばれる成分が含まれています。
これは、「炎症を抑える・痛みを止める」作用があり、熱や腫れを抑える目的で広く使われています。
しかし、この薬の作用は「一時的に症状を抑える」ものであって、「根本的な回復を促す」ものではありません。
むしろ、使い続けることで回復が遅れるケースすらあるのです。
■ 湿布薬が血流を妨げる?
身体が痛みを感じるとき、それは「その部位を修復しようと身体が働いているサイン」でもあります。
炎症とは、血流を集めて免疫細胞を送り込み、壊れた組織を治そうとする自然な治癒反応なのです。
しかし、湿布薬などで炎症を薬で抑え込むと、
本来集まるはずの血流が遮られ、結果的に回復が遅れてしまうのです。
■ 自律神経への影響も見逃せません
NSAIDs(消炎鎮痛剤)は、炎症の元であるプロスタグランジンという物質の生成を止めます。
このプロスタグランジンは、血管を拡張したり、胃腸を守ったり、自律神経のバランスを取る役割も担っています。
つまり、湿布薬を長く使うことで:
交感神経が過剰に優位になり
血圧が上がる(高血圧)
夜中に目が覚める(不眠)
胃腸の働きが落ちる(消化不良・胃もたれ)
免疫のバランスが崩れる(風邪をひきやすい・慢性炎症)
…といった、全身の不調へとつながる可能性があるのです。
■ 「膝が痛いから湿布」は、根本改善から遠ざかる
確かに痛みは辛いものですが、
身体は“痛み”というサインを通じて、「そこを治そうとがんばっている」ことを知らせてくれています。
それを薬で押さえ込むことは、
火事を起こしている家の煙探知機の音を止めただけで、火を消していないようなもの。
薬がダメということではありません。
ただし、それが「日常的に」「慢性的に」使われている場合は注意が必要です。
■ 最後に:自然治癒力を高める道へ
当院では、身体の本来持つ治癒力を引き出すために、
血流、自律神経、関節の動きなどを丁寧に調整し、薬に頼らない身体づくりを目指しております。
「湿布を貼ってもよくならない」
「むしろ調子が悪くなっている気がする」
そんな方は、ぜひ一度、身体の内側からの回復を目指す施術を体験してみて下さい。
あなたの身体には、治す力がもともと備わっている。
その力を取り戻すお手伝いをさせて頂いております。