不調や痛みと向き合う大前提となる整体理論
当院にはぎっくり腰などの腰痛、寝違え(首の痛み)、頸椎や腰椎のヘルニア、腕・脚のしびれ、すべり症、脊柱管狭窄、股関節痛や膝の痛みなど、様々な症状を抱えて来院される方がいらっしゃいます。
あらゆる病気、あらゆる痛み(症状)と向き合う上での私の大前提となる考え方をお伝えします。
【あらゆる病気、それに付随する不快な症状や痛みは、今現在、その方にとって必要不可欠故に表在化している。】
これが私の大前提となる考え方となります。
腰痛にしても、膝が痛いにしても、耳鳴りやめまい、眠れないなど、様々な自律神経失調の問題を抱えている方もいらっしゃいます。
しかし、どんな症状においても、今その症状が表面に出てこないといけないから出ているということです。
腰痛が出ているお陰で、大事に至らずに済んでいる。
頭痛が出ているお陰で、大事に至らずに済んでいる。
めまいのお陰で、大事に至らずに済んでいる。
これが症状というものの本質であり、真実です。
言い換えれば、「今あるあなたの腰痛を活用して、より良い状態になる」のです。
「頭痛を活用して、めまいを活用して、より良い状態になる」ということです。
あらゆる病、不快症状は、「生命力の鍛錬」である。
我々の生命活動において、ツライことは常に起こります。
大事なものを失う悲しみ、大切な人との別れも同様です。
生きている限り、ツライことは常に起こるのです。
病や痛みも生命活動におけるツライ出来事のひとつです。
それは乗り越えるためにあり、「生命力の鍛錬」なのです。
どんなにツライことも、最終的に逃げてばかりでは、どうにもならない側面があるのです。
当然、生死を分かつ緊急を要する事態においては、それに伴う救急措置が必要になることは言うまでもありません。
しかし、日常生活の中で現る様々な慢性疾患、不快症状の9割は、「この生活に無理が生じ始めているよ」という「お知らせ」として、現れているのです。
「身体からの(天からの?)お告げ」と考えてみれば良いでしょう。
多くの方は、これらの病や症状を忌み嫌い、すぐに病院や薬局へ駆け込むわけです。
しかし、それが「病態を複雑化する根底となる行動」だと、もうそろそろ気づかねばなりません。
あらゆる不調も、初期段階においては、薬を飲めば不快な症状が直ぐに消えることでしょう。
それで良くなったと勘違いし、今まで通りの生活を繰り返すわけですから、次第に「お告げ」の数が増え、その深度が増すことは致し方ありません。
最初は頭痛だけだったものが、耳鳴りやめまい、吐気や多汗、不眠など、自律神経失調と言われる「お告げ」を次々と出してくるわけです。
さらにその「お告げ」を無視するかの如く、薬で「お告げ」を消しにかかるのです。
逃げれば逃げるほど、「このままだと厳しいぞ。さらなる注意が必要だぞ」ということです。
どこまで行っても、その症状は「お告げ」なのです。
身体はしぶとく、「もういい加減疲れた…」とも言わず、本人が気づくまで「お告げ」を出し続けます。
いずれ、「お告げ」では済まなくなり、「警告」へと変わるのです。
それが、「病気」というものです。
有り難い「お告げ」を、無視し続けるのも、その人の生き方です。
「お告げ」に気づき、「養生して生きよう」と気持ちが改まれば、行動を変えるチャンスとなります。
行動を変えることで、人生はより良い方向へと舵を切れるのです。
整体は人生に活かすもの。
紀元前2世紀の中国最古の医学書「黄帝内経(こうていだいけい)」に、天啓とも言える言葉が書き記されております。
病気が現われてから治療を施すというのは、
喉の渇きを覚えてから井戸を掘ったり、
戦いが始まってから武器を鍛錬したりするようなものだ。
病気になる前に、身体と向き合い、整えるすべを身に付けて頂きたい。
現在、病を抱えている方は、その養生の仕方を身に付けて頂きたい。
身体を整える上で、私の整体治療を「活用」して頂きたいのです。
私はそう考え、ここ五反田に整体治療院を構えて17年になります。
整体は「活用するもの」であり、「頼り切るもの」では断じてありません。
現代人は、「頼り切る」スタンスが色濃過ぎるきらいがあります。
だから、「お告げ」を無視して、何の疑いもなく薬漬けになるのです。
日本人が世界中のクスリの40%を消費している。
この異常な事実を、我々は噛み締めねばなりません。
薬に頼り切っても、病気や症状は治りません。
薬は本来、自立するために活用するものです。
免疫を最大限高めるために、上手に活用するものです。
整体も同様です。
私の整体治療が皆さんの生きる力となれば幸いです。
皆さんの人生がより輝かしいものとなりますよう、整体を通じて心より願っております。