栄養学的視点から健康について考える

栄養学的視点から健康について考える -ビタミンCの必要性について-

はじめに

体に栄養は大切だ、ということは感覚的に解っている事だと思います。
当然トータルで体を見なければいけませんから『これだけやればいいんだ』『これだけ食べれば健康だ』ということはありません。
ただもし、『何か日頃摂った方がいいものはありますか?』と聞かれれば、私はビタミンCをおススメします。
私は1日に1500~2000㎎(1.5~2g)を目安に摂るようにしています。
そして風邪をひいた時など体調の悪い時には特別に2000~3000㎎(2~3g)と量を増やしています。
これはあくまで私が自分の体調に合わせ、体調管理の一環としてやっている事です。

“なんでビタミンCなのか?”
“なんで体調の悪い時に量を増やしているのか?”

その辺りについて書いてみようと思います。

ビタミンCと人間の関係

すべての人に共通した遺伝的障害として、低アスコルビン酸症があげられます。
つまりビタミンC不足の事です。
ビタミンは健康を維持するのに欠かせない栄養素であり、体の中では造れないものです(ビタミンB群の幾つかは微量ながら人間の体の中で合成されています)。

本来、犬や猫、馬など、動物の世界ではビタミンCは体の中でいくらでも造れるのが当たり前の分子なのです。
ビタミンCが造れない動物は極わずかで、モルモット、果実食性コウモリ、紅肛門なき鳥(熱帯性のヒヨドリ科の鳥)、人間を含む霊長類くらいです。

ビタミンCには広い範囲の有害成分や肉体的ストレスから動物の体を守る働きがあり、これらを体内で生合成できる動物に強力な発ガン物質や不要な化学薬品を与えた場合、猛烈な勢いで、勝手にビタミンCが合成される事が研究により証明されています。
つまりビタミンCが発ガン物質などに抵抗するわけです。
人間にはそのビタミンCを造る能力が欠落しています。
もし、人間が有害物質に晒された時にビタミンCを大量生産できる能力があるなら、近年増加傾向にある発ガンリスクを格段に低下させる事ができるかもしれませんね。
ビタミンCを十分に補給する事のメリットは、ガン予防や薬品の解毒作用だけに留まりません。
誰でも年に1度位は風邪などのウイルス性感染症にかかるものですが、それらを予防する働きも当然期待できます。

病気にかかるとビタミンCの必要量は増加する

『人はどれくらいのビタミンCを必要としているものなのか?』

何でもそうですが、良いものだからと言って摂り過ぎたら害になるという事はよくあります。
腹部に大量のガスが溜まったり、下痢することなしに摂れる量を『耐性値』と言います。
当然のことですが、個人によって違いはあります。

栄養生化学療法の医師が研究した文献があります。
耐性値を調べるにあたっての方法はたいてい、食後にビタミンCを500~1000㎎位を摂取する事から始め、明らかな下痢症状などが認められるまで、毎日少しずつ摂取量を増やしていきます。
それから、摂取量を少しずつ減らして、トラブルを起こさずに摂取できる最大値(耐性値)を突き止め、その量を継続して摂取するようにしていくのです(皆さんは実験しないでくださいね。ただこういう手段で研究されている方々がいるという事です)。

その結果、健康状態の良好な人のビタミンC耐性値は、たいてい1日2~12gの範囲に収まる事が結果として表れました。
例えば、通常なら1日3gで下痢する人でも、風邪などで体調が優れない状況に陥ると1日10~30gのビタミンCを摂取しても軟便にならなくなります。
そして体調が回復してくるとまたビタミンCの耐性値は下がってくるのです。
このことが多くの臨床検査から得られたのです。

つまり、体調の悪い時ほど、ビタミンCの必要量が増すのです。
病状が深刻な患者さん程、ビタミンCの耐性値が上がる事は研究によりすでに証明されている事なのです。
ほとんどの動物は体に無理が掛かったり、有害物質に晒されると体内でビタミンCを普段よりも大量に合成します。
その事からわかるように、人間も体にストレスが掛かっている時にはビタミンCの必要量が高まるのです。

参考として、健康な人が1日に下痢をしないで摂取できるビタミンCの量は4~15g程度ですが、例えばアレルギー患者では15~25g、軽い風邪なら30~60g、重い風邪は60~100g、火傷や怪我、手術後なら25g~150g、バクテリア感染なら100~200gと耐性値は上昇するそうです。

ビタミンCで多くの病気を防ぐ

ビタミンC研究のパイオニア、アーウィン・ストーン医学博士は、ガン、ウイルス性疾患(小児マヒ、肝炎、ヘルペス、脳炎)、病原バクテリア(破傷風菌、ブドウ球菌)、アレルギー、毒性化学物質、有害な重金属、極端な暑さや寒さ、肉体的ストレスや怪我などに対するビタミンCの予防効果がいかなるものかを膨大な量の文献から解説しています。

関節炎、動脈硬化、糖尿病など、あらゆる疾患は肉体的ストレスを増加させますから、ビタミンCの必要量は必然的に高まります。
ビタミンCには血中脂肪値を正常化させる作用もありますから動脈硬化を予防する為にも重要なのです。

老化の研究にもビタミンCは切り離す事は出来ません。
体内の組織を酸化させる活性酸素と、免疫力低下は老化現象と直接関係してきますが、ビタミンCは活性酸素を無力化する抗酸化物として知られていますし、免疫機能を高める作用もあります。
この2点からも老化のプロセスを遅らせる働きが見えてきます。

ビタミンC摂取におけるリスクは?

ほとんどないでしょう。
栄養生化学療法を行う医師に言わせれば、必要なだけのビタミンCを摂取しない事の方がよっぽどリスキーだとの事です。
私は1日に5gも摂る事を薦めてはいません。
それ位の量を摂るなら、専門医の方の判断が当然必要にはなるからです。
私個人的には、体調の悪い時に最大で3gです。
これは私が自分の体で実験的にやっている事です(研究結果によればもっと摂っても問題ないのでしょうが)。

家族が腎結石をやっているのでその辺のリスク(実際にはビタミンCを大量投与したとしても、腎結石ができる例は極めて稀とのことです。心配な方は一緒にビタミンB6とマグネシウムを摂ると腎結石のリスクは極めて低くなります。)も考えてその程度にしています。
私の基本は1日1.5g位です。
『シュウ酸による結石が造られやすい体質の人を除いて1日に2~10gの範囲でのビタミンC摂取はリスクはあまりにも小さく、メリットは計り知れない。』と結んである程に、ビタミンCは私たちの生活する上で必要なものなのではないでしょうか。

現在の私の考えとして

ビタミンCを1日1000㎎(1g)摂りましょう、という考えが一般的にはあるように思います。
これは間違っていない適切な範囲と思います。
しかし、実際はもう少し摂っても良いのではないでしょうか?

“日本人は働き過ぎ”とよく言われますが、現実として日々度重なる残業、休日出勤、対人ストレス、生活の不摂生など、多くの事で体にはストレスが掛かってきます。
そのストレスが強ければ強い程、ビタミンCの耐性値は高まりますし、それは同時に体が必要としているサインでもあると捉える事が出来るはずです。
その事は上記述からも理解出来る事と思います。
しかし、何も耐性値を調べ出し、5g、ましてや10g以上摂る必要性を私は感じません。
もちろん栄養の専門医の指示のもと、病気克服の為に行うのであるなら解るのですが、個人レベルでの健康管理でそこまでする必要性はないでしょう。
ここまでで、少なくともビタミンCの必要性は理解できたのではないでしょうか?
体の事を思うなら一般的に言われている“1日1000㎎(1g)”位は摂取してみても良いのではないでしょうか。

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